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    「ロボコム・アンド・エフエイコム 南相馬工場」

    自動加工ラインと仮想生産ラインが繋がるデジタルファクトリー「ロボコム・アンド・エフエイコム 南相馬工場」

    ロボコム&エフエイコムが誇る最高峰の自動化技術と最先端の設備で構成された南相馬工場。
    それは、福島県の復興を目指して整理された区画のひとつであり、広い平野を持つ原町の東「南相馬復興工業団地」に2021年7月開所いたしました。

    最先端の3Dプリンターや切削加工機を備えた精密金属加工工場として稼働しながらも、次世代のモノづくりの基幹工場となるべく、最先端の自動三次元測定器による検査や稼働状況監視システムによる徹底したデータ管理などを導入し、高効率・低コスト、ハイクオリティ・スピード生産を、行っています。

    製造業DXを実現する次世代型デジタルファクトリーショールーム

    製造業DXを実現する次世代型
    デジタルファクトリーショールーム

    南相馬工場では、次世代工場のショールームとして、コンセプトのご説明や工場全容のご紹介を行う工場見学を実施しております。

    南相馬工場設立の
    3つのコンセプト

    カーボンニュートラルの実現を目指して

    カーボンニュートラルの
    実現を目指して

    1.エネルギー消費量の管理、そして自家消費型太陽光発電システムの搭載

    南相馬工場の設立にあたって、地球環境への影響が少ない新時代の工場として運営していくために、カーボンニュートラルの実現を目標のひとつとして掲げました。そのために必要となるのが、環境負荷を可視化する工場稼働時のエネルギー消費量の原単位管理システムと、環境負荷を軽減する太陽光発電システムの導入です。

    どちらも近年ようやくポピュラーになってきた要素ではありますが、南相馬工場では製品1つあたりのエネルギー消費量がわかる究極の原単位管理システムと、合計240kWの発電量を誇る自家消費型の太陽光発電システムを導入しており、高いレベルの環境配慮を行っています。

    太陽光発電システム

    そのほか、加工機を使用した際に発生する金属粉に対してのAGVを活用した自動計量・廃棄システムが導入されていたり、今後は事務所棟への太陽光発電システムの増設・蓄電池システムの導入を予定しているなど、工場全体におけるカーボンニュートラルの実現を目指し、日々進化しています。

    販売から生産設備まで連動した一気通貫の生産システム

    販売から生産設備まで
    連動した一気通貫の
    生産システム

    2.デジタルツインの実現による、自律制御を実現した全自動加工ライン

    日本最強との呼び声が高いファクトリービルダー「Team Cross FA」の技術力を結集させてできあがったのが本工場ですが、その高い実力が最もわかりやすく反映されているのが24時間稼動の全自動加工ラインとなります。

    この工場は構成を大別すると「バーチャル(デジタル上)」と「リアル(実際の設備)」に分かれます。受注というスタート地点において、加工に関する諸条件を「バーチャル」側で入力すれば、AIによる見積もりから、CAMやCAE、BOPといったプロセス工程の管理、設備設計やロボットの動きのシミュレーションなど生産にかかわる一連の計画が自動で作成され、それらを全て製造実行系のシステムやロボットなどの「リアル」側にネットワークを介して渡し、バーチャルでのシミュレーションどおりにリアルが連動して生産するシステムが確立しています。

    特にリアルの加工ラインは、加工したい材料をセットし、デジタル上で生産序列を組み、受注データを受けたロボットとAGVがワークを5軸マシニングセンタに投入、そして加工が終われば三次元測定機で自動測定を行い自動倉庫に戻す、というプロセスとなりますが、これらは全て人がほとんど介在することなく完結します。

    こうした自動化が可能なのは、ライン開発の際にデジタル上で環境構築を行い徹底的に事前検証、工場とバーチャル上のシステムが完全に連動するデジタルツインを実現させたからこそなのです。

    攻撃を受けても生産を停止させないネットワークセキュリティ

    攻撃を受けても
    生産を停止させない
    ネットワークセキュリティ

    3.トラブル対応が容易で、内外部からの攻撃にも耐えうるシステム構成

    デジタルファクトリーが実現するということは、上位側のシステムや、設備・各機器が全てネットワークにより相互連携していることを意味しています。当然ながら、悪意ある攻撃によりネットワークが遮断されれば、工場としての機能が停止してしまうでしょう。しかし、ネットワーク攻撃が高度化している現在、外部からの攻撃を完全に防げるという前提を置くことはできません。

    そのため本工場では、仮にセキュリティが突破され外部から侵入されたとしても生産ネットワークにはアクセスさせないようにするために、小さなセル単位でネットワークを構成し、関所を多く設けるといった工夫をしています。

    攻撃を受けても生産を停止させないネットワークセキュリティ

    構成面では独シーメンス社の生産現場に特化したネットワーク機器を採用し、将来的な拡張や機器の交換、故障対応が容易となるネットワークトポロジーとプロトコルを選択。また、セキュリティ面においてはコアネットワークと生産ネットワークの二段階でセキュリティを構成しており、上位側システムのコアには内外部からの不正アクセスの検知と遮断システムをはじめとしたセキュリティを、そして生産現場のセル単体では不正アクセス防御機構を搭載。

    工場の動線や安全確保と同じ意識水準でネットワークシステムを構成しており、安定した工場の稼働を実現しています。